項目 | 情報 |
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CAS登録番号 | 95-51-2 |
名称 | o-クロロアニリン |
物質ID | m-nite-95-51-2_v1 |
Excelファイルのダウンロード | Excel file |
項目 | 情報 |
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危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 爆発物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 爆発性に関連する原子団を含んでいない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 可燃性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | エアゾール | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | エアゾール製品でない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 酸化性ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 高圧ガス | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 引火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 引火点 108℃ (ICSC (2000)) に基づき区分外とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 可燃性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 自己反応性化学品 | タイプG |
- |
- | - | 自己反応性に関連する原子団としてハロアニリンを含むが、UNRTDGにおいてUN 2019 (クロロアニリン類、液体) クラス6.1 (毒物) 容器等級Ⅱに分類されており、優先評価項目である自己反応性化学品には該当しないと考えられる。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 自然発火性液体 | 区分に該当しない |
- |
- | - | 発火点が>500℃ (ICSC (2000)) であり、常温で発火しないと考えられる。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 自然発火性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 自己発熱性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | 液体状の物質に適した試験方法が確立していない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | 水反応可燃性化学品 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 金属及び半金属 (B, Si, P, Ge, As, Se, Sn, Sb, Te, Bi, Po, At) を含んでいない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
13 | 酸化性液体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 酸素及びフッ素を含まず、塩素を含む有機化合物であるが、この塩素が炭素、水素以外の元素と化学結合していない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
14 | 酸化性固体 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
15 | 有機過酸化物 | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | 分子内に-O-O-構造を含んでいない有機化合物である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
16 | 金属腐食性化学品 | 分類できない |
- |
- | - | データがなく分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
17 | 鈍性化爆発物 | - |
- |
- | - | - | - | - |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
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1 | 急性毒性(経口) | 区分4 |
警告 |
H302 | P301+P312 P264 P270 P330 P501 |
ラットのLD50値として、1,016 mg/kg (NITE初期リスク評価書 (2005)、BUA 57 (1991)) の報告に基づき、区分4とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(経皮) | 区分3 |
危険 |
H311 | P302+P352 P361+P364 P280 P312 P321 P405 P501 |
ラットのLD50値として、1,000 mg/kg (NITE初期リスク評価書 (2005)、BUA 57 (1991)) の報告に基づき、区分3とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:ガス) | 区分に該当しない(分類対象外) |
- |
- | - | GHSの定義における液体である。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:蒸気) | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
1 | 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) | 区分4 |
警告 |
H332 | P304+P340 P261 P271 P312 |
ラットのLC50値 (4時間) として、4,000~6,000 mg/m3 (PATTY (6th, 2012))、4,160 mg/m3 (環境省リスク評価第9巻 (2011))、4,100 mg/m3、6,000 mg/m3、> 4,406 mg/m3 (以上BUA 57 (1991)) の5件の報告があり、区分4~区分外に該当する。有害性の高い区分を採用し、区分4とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (1.17 mg/L) より高い濃度であるため、ミストとしての基準値を適用した。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
2 | 皮膚腐食性/刺激性 | 区分に該当しない |
- |
- | - | ウサギを用いた皮膚刺激性試験 (OECD TG 404) において、本物質0.1 mLを適用した結果、刺激性はみられなかったとの報告がある (NITE初期リスク評価書 (2005)、BUA 57 (1991))。以上から区分外とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
3 | 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 | 区分2B |
警告 |
H320 | P305+P351+P338 P337+P313 P264 |
ウサギを用いた眼刺激性試験 (OECD TG 405) において、本物質0.1 mLを結膜嚢に適用した結果、結膜の充血、角膜混濁がみられたが3~7日以内に回復したとの報告がある (NITE初期リスク評価書 (2005)、BUA 57 (1991))。以上より区分2Bとした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 呼吸器感作性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
4 | 皮膚感作性 | 分類できない |
- |
- | - | モルモットを用いたマキシマイゼーション試験において、陰性であったとの報告があるが (NITE初期リスク評価書 (2005)、BUA 57 (1991))、試験条件や結果について詳細不明であるため分類できないとした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
5 | 生殖細胞変異原性 | 分類できない |
- |
- | - | In vivoでは、マウスの小核試験で弱い陽性結果が1件認められた(NITE初期リスク評価書 (2005))ものの、その他の情報源ではマウスの骨髄細胞、末梢血を用いる小核試験(評価部位の記載のないデータを含む)でいずれも陰性と記載されている (NTP TOX43 (1998)、環境省リスク評価第9巻 (2011)、DFGOT vol. 21 (2003))。ラットの骨髄細胞を用いる小核試験では陽性結果が認められている (NTP TOX43 (1998))。しかし、ラットの骨髄細胞小核試験の陽性結果は再現性が確認されておらず確定的な陽性判断が困難である (NTP TOX43 (1998))。In vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性、哺乳類培養細胞のマウスリンフォーマ試験、遺伝子突然変異試験で陽性、染色体異常試験、姉妹染色分体交換試験で陽性又は陰性である (NITE初期リスク評価書 (2005)、環境省リスク評価第9巻 (2011)、NTP TOX43 (1998)、DFGOT vol. 21 (2003))。以上より、In vitroの陽性結果はあるがin vivoでは明確な陽性とはいえず、旧分類で区分2としていたが、本項ではガイダンスに従い分類できないとした。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
6 | 発がん性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
7 | 生殖毒性 | 区分2 |
警告 |
H361 | P308+P313 P201 P202 P280 P405 P501 |
妊娠ラットの器官形成期 (妊娠6~15日) に本物質を強制経口投与した発生毒性試験において、母動物には50 mg/kg/day 以上で脾臓への影響 (重量増加・充血・髄外造血亢進) 及び胎盤膜の壊死、250 mg/kg/dayで振戦、体重増加抑制、摂餌量減少が、胎児には250 mg/kg/day で吸収胚の増加、生存率の減少、自然発生奇形 (詳細不明) の増加がみられた (環境省リスク評価第9巻 (2011)、NITE初期リスク評価書 (2005))。すなわち、母動物毒性が明らかな用量で胎児毒性及び自然発生奇形の増加がみられたことから、本項は区分2とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
8 | 特定標的臓器毒性(単回暴露) | 区分1 (血液系)、区分2 (中枢神経系、心臓) |
危険 警告 |
H370 H371 |
P308+P311 P260 P264 P270 P321 P405 P501 |
ヒトでは本物質の急性ばく露によりメトヘモグロビンが生成されるとの報告がある (PATTY (6th, 2012))。中枢神経系への影響として、錯乱、運動失調、めまい、耳鳴、見当識障害、衰弱、嗜眠、昏睡を生じるとの記載、及び心臓への影響として心ブロック、不整脈、ショックを生じるとの記載がある (HSDB (Access on October 2016))。実験動物ではラット及びマウスにおいて経口、吸入及び経皮投与試験で、区分1又は2相当の用量で、メトヘモグロビンの生成によるチアノーゼ、呼吸困難、脱力、昏睡、振戦、痙攣などがみられた (NITE初期リスク評価書 (2005)、DFGOT vol. 3 (1990)、BUA 57 (1991))。以上より区分1 (血液系)、区分2 (中枢神経系、心臓) とした。ヒトでの影響の情報源であるHSDB がList 2の情報源であるため、中枢神経系と心臓は区分2とした。旧分類では肝臓と腎臓が標的臓器とされていたが、分類の根拠とされた環境省リスク評価第3巻 (2004) の元文献を確認したところ、ヒトでの肝臓及び腎臓への影響のデータが記載されていなかったため、分類を変更した。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
9 | 特定標的臓器毒性(反復暴露) | 区分1 (血液系、中枢神経系) |
危険 |
H372 | P260 P264 P270 P314 P501 |
ヒトについては本物質のみにばく露した疫学調査及び事例は得られていないが、本物質を含むニトロ化合物やアミノ化合物にばく露された工場従業員に、チアノーゼ、貧血等の症状が報告されている。1961~1980年の間に英国において、ニトロ化合物やアミノ化合物にばく露された工場従業員325名のチアノーゼが報告されており、60名以上がクロロアニリン (異性体については不明) によって誘発されたと推定されている。症例中87%にばく露期間中の頭痛、疲労、めまい、悪心が生じ、13%にはばく露後にもみられたと報告されている。また、1956~1965年の間に米国で、m-クロロアニリン、本物質を含む20種類以上のニトロ化合物、アミノ化合物にばく露された187人の工場従業員に、チアノーゼ、貧血がみられ、主として経皮吸収によって生じたと推定されている (NITE初期リスク評価書 (2005))。 実験動物については、ラットを用いた4週間 (6時間/日、5日/週) 吸入毒性試験において区分1相当の7.37 ppm (ガイダンス値換算: 0.008 mg/L) 以上でヘマトクリット値の減少、ハインツ小体・メトヘモグロビン濃度の増加、脾臓重量の増加等、41.0 ppm (0.048 mg/L) 以上でチアノーゼ、ヘモグロビン濃度減少、網状赤血球数の増加、脾臓中ヘモジデリン沈着等、167.5 ppm (ガイダンス値換算: 0.197 mg/L) で振戦等が認められた (NITE初期リスク評価書 (2005))。ラットあるいはマウスを用いた経口経路での13週間反復投与毒性試験においても区分1相当の10 mg/kg/day (90日換算値: 7.4 mg/kg/day) でメトヘモグロビン濃度増加がみられ、区分2相当ではチアノーゼ、振戦、脾臓の造血亢進等がみられている (NITE初期リスク評価書 (2005)、NTP TOX43 (1998)、環境省リスク評価第9巻 (2011))。 したがって、区分1 (血液系、中枢神経系) とした。 |
平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
10 | 誤えん有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データ不足のため分類できない。なお、HSDB (Access on September 2016) に収載された数値データ (粘性率: 2.9157 mPa・s (20℃)、密度 (比重): 1.2114 (22/4℃)) より、動粘性率は2.407 mm2/sec (20/22℃) と算出される。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
危険有害性項目 | 分類結果 | 絵表示 注意喚起語 |
危険有害性情報 (Hコード) |
注意書き (Pコード) |
分類根拠・問題点 | 分類実施年度 | 分類ガイダンス等 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
11 | 水生環境有害性 短期(急性) | 区分1 |
警告 |
H400 | P273 P391 P501 |
甲殻類(オオミジンコ)48時間LC50 = 0.13 mg/L(NITE初期リスク評価書, 2005)であることから、区分1とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
11 | 水生環境有害性 長期(慢性) | 区分1 |
警告 |
H410 | P273 P391 P501 |
急速分解性がなく(BODによる分解度:2.7%(既存点検, 1977))、甲殻類(オオミジンコ)の21日間NOEC(繁殖) = 0.032 mg/L(環境庁生態影響試験, 2000、環境省リスク評価第2巻, 2003、環境省リスク評価第3巻, 2004、環境省リスク評価第9巻, 2011、NITE初期リスク評価書, 2005、ECETOC TR91, 2003)から、区分1とした。 | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
12 | オゾン層への有害性 | 分類できない |
- |
- | - | データなし | 平成28年度(2016年度) | ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014) |
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